障害者雇用の業務切り出し

棚卸しデータ集計|物流・在庫管理事務から在宅に切り出す

棚卸しデータ集計は、物流・在庫管理事務にある作業です。動きとしては「集計する」にあたり、 扱う情報の機密度はです。この作業がいまどう回っているか、 在宅の1人に切り出すと何が変わるかを、2つの場面で書きました。

この作業がいま止まっている場面

物流・在庫管理事務|棚卸しのたびに集中する集計作業を、在宅の1人が引き取る

棚卸しのたびに、現場が数えた在庫の数字を在庫管理の担当者が表計算ソフトに入力してまとめていますが、通常の在庫業務と重なる時期でもあり、入力の途中で転記を間違えることもあります。転記の誤りに気づかないまま報告してしまうと、あとで数字が合わない原因を探し直す手間が発生します。現場から届く用紙の数も多く、一人で入力していると同じ商品の数字を見落としてしまう場面もあります。棚卸しデータの集計だけを在宅の1人に切り出すと、担当者は現場からの数字の確認や差異が出た商品への対応といった判断の仕事に時間を使えるようになり、集計の精度も安定しやすくなります。扱う内容は在庫数などの業務データが中心で機密度は低く、最初に任せる1件として向いています。

物流・在庫管理事務|複数倉庫から届く棚卸しデータの集計を、在宅の1人が引き取る

複数の倉庫を掛け持ちしている担当者は、棚卸しの時期になると各倉庫から届く数字を1人でまとめており、倉庫の数が多い分だけ集計にかかる手間も増えます。他の倉庫の在庫業務も並行して見ているため、集計が終わるまで他の判断が後回しになることもあります。倉庫ごとに数字の届く順番もばらばらで、最後の一件がそろうまで全体の集計を確定できずにいます。届いた数字を並べ直す作業だけでも手間がかかり、肝心の差異の確認にまで手が回らないこともあります。棚卸しデータの集計を在宅の1人に任せると、担当者は倉庫ごとの在庫状況の確認に時間を戻すことができ、集計そのものは倉庫の数が増えても対応しやすくなります。扱うのは在庫数といった業務データが中心で機密度は低く、まず任せてみるのに向いた業務です。

渡すときに決めておくこと

棚卸しデータ集計が扱う情報の機密度はです。 社外の目に触れても困りにくい情報なので、在宅で最初に渡す1件として検討しやすい作業にあたります。 決めておくことは、どのファイルまで見てよいかの範囲と、終わったことをどこに書いて知らせるかの2つです。

この作業に要るスキルと、訓練で教えているか

棚卸しデータ集計に要るスキルは1つです。

⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)。

どの訓練メニューにつながったかを、事業所が公開している言葉のまま並べます= 「表計算(Excel)の基本操作←Excel/表計算(Excel)の基本操作←Excelの基礎・応用」。左がこの作業に要るスキル、右が事業所のメニュー名です。 メニュー名が作業名と違っていても、要るスキルが同じなら、その事業所で練習した人に任せられる可能性があります。

在宅の求人では、この作業がどう呼ばれているか

在宅の求人サイト7件の職種カテゴリと照らすと、棚卸しデータ集計は 「7サイトの職種カテゴリに無い(求人サイトは職種の粒で、作業の粒では分類していない)」という結果でした。 求人サイトは職種の単位で分類しているため、作業の単位ではそのままの名前が出てこないことがあります。 求人の職種名で探しても見つからない作業が、社内にはあるということです。

同じ物流・在庫管理事務にある、ほかの作業

物流・在庫管理事務には、このほかに9件の作業を並べました。 1件だけを切り出すより、近い作業をまとめて渡すほうが、渡す側の説明が1回で済みます。

作業動詞機密度訓練にあるか
受注・出荷データ入力受け取る・入力する ⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
在庫一覧集計する ⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
発送状況確認照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)
配送番号登録入力する ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
納品予定日管理整える ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
欠品・遅延一覧照合する ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
返品データ入力入力する ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
倉庫報告の集計集計する ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
商品コード照合照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)

物流・在庫管理事務の10件をすべて見る

部署は違うが、同じ動きの作業

棚卸しデータ集計の動きは「集計する」です。 同じ動きの作業は、部署をまたいで24件ありました。 在宅の1人にまとめて渡すとき、部署ではなく動きでそろえると、覚えることが1つで済みます。

作業部署機密度
数値の集計全部署共通
定例レポートの作成全部署共通
勤怠データの集計労務・勤怠事務
残業時間一覧労務・勤怠事務
利用状況の集計情報システム事務
アンケート集計研修・教育運営事務
広告レポートの数値入力マーケティング・広報事務
問い合わせ経路の集計マーケティング・広報事務
売上集計Webサイト・EC運営事務
定期レポート用データの準備マスターデータ管理
定例報告の集計プロジェクト・PMO補助
在庫一覧物流・在庫管理事務
倉庫報告の集計物流・在庫管理事務
テスト結果集計研修・教育運営事務
定例数値の集計経営管理・会議運営補助
KPI管理表経営管理・会議運営補助
部門別データ統合経営管理・会議運営補助
アンケートの集計人事・総務事務
売上データの集計営業事務
見積の比較表づくり購買・発注事務
発注履歴の集計購買・発注事務
締結状況の一覧化文書・契約管理
よくある質問の集計顧客対応事務
満足度アンケートの集計顧客対応事務

公的な相談先(無料)

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。いずれも事業主が無料で使えます。

窓口対象費用申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者無料申込フォームまたは電話。相談は対面またはオンライン。最大5回のオーダーメイド支援
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
jeed.go.jp
事業主全般無料の資料・相談あり地域障害者職業センターに相談。事例集や「はじめての障害者雇用」の資料を公開
ハローワーク事業主全般無料窓口で求人の相談。障害のある方のための求人の区分がある
JEEDは職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて領域を広げる)、特化モデル(得意領域に特化する)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。