障害者雇用の業務切り出し

人事担当者のための SNS投稿の予約の切り出し|マーケティング・広報事務から在宅の1人へ

このページは、マーケティング・広報事務の「SNS投稿の予約」を在宅の1人に任せられないかを考えている人事担当者のためのページです。

「どのような仕事をしてもらったらいいか」に、期限管理という答え

障害者雇用の枠はあるのに、応募が来ない、任せる仕事が見当たらない、在宅という働き方も検討したことがない。そんな状態のまま、枠だけが残っていないでしょうか。公的なQ&Aには、こんな企業の声が記録されています。

「どのような仕事をしてもらったらいいかわからない」
(高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」の公開ページより)

任せる仕事は、新しく作るものとは限りません。マーケティング・広報事務にある「期限を管理する」という作業も、その1つです。

マーケティング・広報事務|投稿が重なる時期のSNS予約設定、企画に集中できていますか

下の場面は、よくある形をまとめたたとえです。特定の会社の話ではありません。

マーケティング・広報事務|投稿が重なる時期のSNS予約設定を、在宅の1人が引き取る

広報の担当者は、できあがった投稿の原稿と画像をSNSの管理画面に読み込ませ、投稿する日時を予約する作業を企画や撮影の合間に行っています。イベントが重なる時期は投稿する本数も増え、企画に追われて予約の設定が後回しになることがあります。設定が遅れると、告知したいタイミングを逃してしまい、イベントの周知そのものが弱くなってしまうこともあります。担当者としても企画や撮影を優先せざるを得ず、予約の設定にまとまった時間を取りにくいのが実情です。SNS投稿の予約設定だけを在宅の1人に切り出すと、広報担当者は企画や撮影に集中でき、投稿のタイミングも計画どおりに保ちやすくなります。必要なのは予定表の管理とCMS・SNSの入力操作で、扱う内容は投稿予定の原稿が中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

先ほどの場面にあるとおり、企画や撮影は広報の担当者が担っている本来の仕事です。原稿と画像を管理画面に読み込ませ、投稿する日時を予約する作業は、その企画・撮影とは別の動きにあたります。同じ人が両方を担っているあいだ、予約設定は企画に押し出され続けます。

マーケティング・広報事務|複数のSNS窓口、投稿の抜けに気づけていますか

マーケティング・広報事務|複数のSNS窓口を運用する予約設定を、在宅の1人が引き取る

広報の担当者は、目的の違う複数のSNSの発信先を1人で運用しており、発信先ごとに投稿の予約を設定する作業に追われています。企画や取材と重なると、発信先ごとの予約設定を確認する余裕がなくなり、投稿の抜けに気づかないまま日をまたいでしまうこともあります。抜けが起きると、フォロワーに向けた発信のリズムが崩れ、担当者自身も把握しづらくなっていきます。発信先が増えるほど、予約の設定と確認そのものに手間がかかるようになります。SNS投稿の予約をまとめて在宅の1人に任せると、広報担当者は企画や取材に専念でき、予約の設定漏れも減っていきます。必要なのは予定表の管理とCMS・SNSの入力操作で、扱う内容は投稿予定の原稿が中心のため機密度は低く、まず任せてみるのに向いています。

発信先が増えるほど、予約の設定と確認に手間がかかります。企画や取材と重なると確認する余裕がなくなり、投稿の抜けに気づかないまま日をまたいでしまう場面も出てきます。予約の窓口をひとつにまとめると、設定漏れが減っていきます。

切り出せるのは「期限を管理する」という1つの動きです

SNS投稿の予約という作業を分解すると、必要なのは予定表とリマインドの操作、CMS・SNSの入力操作という基本のスキルです。扱う内容は投稿予定の原稿が中心のため、機密度は低に分類されています。企画や撮影という判断業務は担当者の手元に残したまま、期限を管理するという動きだけを在宅の1人に渡す形です。在宅の札は出社の条件なしで、在宅からは管理画面につなぎます。テレワーク導入を検討する入り口として見ることもできます。

予定管理と入力操作を教えている訓練は、すでにあります

在宅の訓練をしている就労移行支援事業所7件の公開ページを確認したところ、CMS・SNSの入力操作のスキルを教えるメニューは3事業所にあり、うち1事業所は在宅で受けられると明記されていました。メニュー名には、WEBサイト制作、ホームページ作成ツールの使い方、事業所内SNS/チャット操作(Workplace from Meta)といった名前が並んでいます。教えているのは入力操作というスキルであり、SNS投稿の予約そのものを教えているわけではありません。この作業は、障害者向けを含む求人サイト7件(ハローワークインターネットサービスを含む)のうち部署名としては2サイトの職種カテゴリに一致しますが、作業名としての一致はありません。高齢・障害・求職者雇用支援機構の調査研究報告書は、職務をつくる方法の1つとして「切り出し・再構成モデル」を挙げています。SNS投稿の予約は、この型に当てはまる作業です。

マーケティング・広報事務には、この後に任せられる作業も並んでいます

マーケティング・広報事務という括りには、SNS投稿の予約のほかにも、Web・ブログの記事登録、メルマガ配信設定、画像・原稿の管理、アンケート集計など、機密度が低く訓練メニューにも挙がっている作業が並んでいます。セミナー参加者リストは機密度が中で個人情報を扱うため、同じ並びにはできません。競合サイト・価格情報の収集は確認した7事業所の訓練メニューには見当たりませんでした。なお、「期限を管理する」という同じ動きの作業は、部署をまたいで19あり、予定表の更新、会議日程調整、支払予定一覧の更新なども同じ動きに数えられます。

次にできること

このサイトの計算表(/keisan.html)では、任せたい作業に印を付け、1回あたりの分数と回数を自社の数字で入れると、1週間の合計時間が出ます。障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口という、全国の採用担当者を対象にした厚生労働省の委託事業もあります。業務の選定から定着までの相談が最大5回、オーダーメイドの形で無料で受けられ、申し込みはフォームか電話、相談は対面(訪問)かオンラインで行われています。

SNS投稿の予約のデータ

部署マーケティング・広報事務
動き期限を管理する
機密度低
要るスキル予定表とリマインドの操作/CMS・SNSの入力操作
訓練にあるか⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
つながった訓練メニューCMS・SNSの入力操作←WEBサイト制作/CMS・SNSの入力操作←ホームページ作成ツールの使い方/CMS・SNSの入力操作←事業所内SNS/チャット操作(Workplace from Meta)
在宅の札出社の条件なし
在宅の条件—
在宅からつなぐ物管理画面
見る範囲—
求人サイトでの出現部署名が2/7サイトの職種カテゴリに一致(作業名は一致なし)

同じマーケティング・広報事務にある、ほかの作業

作業動き機密度訓練にあるか
Web・ブログの記事登録入力する低⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
メルマガ配信設定連絡する低⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
画像・原稿の管理整える低⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
セミナー参加者リスト整える中❓要るスキルがまだ決まっていない
アンケート集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
広告レポートの数値入力入力する・集計する低⭕スキルが訓練に有る=4/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
競合サイト・価格情報の収集調べる低⛔要るスキルが7事業所の訓練メニューに無い
掲載先リスト整える低❓要るスキルがまだ決まっていない
問い合わせ経路の集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)

マーケティング・広報事務の作業をすべて見る

SNS投稿の予約に印を付けて、週の合計時間を数える

公的な相談先

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。

窓口対象できること申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(企業向け・厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者業務の選定から定着までの相談。最大5回のオーダーメイド支援。無料申込フォームまたは電話。相談は対面(相談員が訪問)かオンライン
地域障害者職業センター(高齢・障害・求職者雇用支援機構)
jeed.go.jp/location/chiiki/
事業主障害者の雇用管理に関する相談・援助。大阪障害者職業センターは「サポートはすべて無料」と明記最寄りのセンターに問い合わせ
ハローワーク事業主職務内容の検討の助言。高齢・障害・求職者雇用支援機構の手引き「職務内容の選定」が相談先に挙げている窓口で相談
高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業総合センターは、職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています(調査研究報告書No.133・2017年3月)=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて、時間をかけて幅を広げる)、特化モデル(得意な分野に専念できるようにする)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。

出典と調べた日

求人サイト7件と就労移行支援事業所7件の公開ページ(2026-09-19に確認・名前とURLはこのサイトについて)/職務をつくる3つのモデル=障害者職業総合センター調査研究報告書No.133(2026-09-21に確認)/相談先=各窓口の公開ページ(2026-09-21に確認)。

「—」や「訓練に無い」は、調べた公開ページに書かれていなかったという意味で、教えていない・その作業が無いという意味ではありません。

困りごとの原文=高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」(公開ページ)(2026-09-21に確認)。