障害者雇用の業務切り出し

人事担当者のための Web・ブログの記事登録の切り出し|マーケティング・広報事務から在宅の1人へ

このページは、マーケティング・広報事務の「Web・ブログの記事登録」を在宅の1人に任せられないかを考えている人事担当者のためのページです。

専門知識が要る仕事ばかりという思い込みを外す

障害者雇用の枠はあるのに、応募が来ない、任せる仕事が見当たらない、在宅という働き方も検討したことがない。そんな状態のまま、枠だけが残っていないでしょうか。はじめての雇用を考える企業からは、こんな声も聞かれます。

「専門的な知識が必要な仕事が多いが大丈夫だろうか」
(高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」の公開ページより)

専門的な知識が要る仕事ばかりではありません。マーケティング・広報事務にある「入力する」という作業も、切り出せる仕事の1つです。

マーケティング・広報事務|公開前に滞りがちなブログ記事の登録、誰が抱えていますか

下の場面は、よくある形をまとめたたとえです。特定の会社の話ではありません。

マーケティング・広報事務|公開の前に滞りがちなブログ記事の登録を、在宅の1人が引き取る

広報の担当者は、企画や執筆に加えて、できあがった原稿をブログの管理画面に入力して公開する作業まで自分でこなしています。企画や取材に時間を取られると登録作業は後回しになり、書き上がった原稿が公開されないまま何本も溜まっていくこともあります。公開が遅れると、伝えたい情報が古くなってから世に出ることにもなりかねません。原稿を書き終えたあとの入力そのものは単純な作業ですが、企画の締め切りが迫るとそちらが優先され、登録は後まわしにされがちです。記事の登録だけを在宅の1人に切り出すと、担当者は原稿を渡した時点で手が離れ、企画や執筆といった自分にしかできない仕事に時間を戻せます。登録する内容は完成済みの原稿であり社外秘の情報を新たに判断する場面は少ないため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

先ほどの場面にあるとおり、企画や執筆は広報の担当者が担っている本来の仕事です。できあがった原稿を管理画面に入力して公開する作業は、その企画・執筆とは別の動きにあたります。同じ人が両方を担っているあいだ、登録作業は企画に押し出され続けます。

マーケティング・広報事務|兼務で更新が止まりがちなブログ、気づけば止まっていませんか

マーケティング・広報事務|他業務と兼務で更新が止まりがちなブログ記事の登録を、在宅の1人が引き取る

広報を専任ではなく他の業務と兼ねて担当している社員は、通常の仕事が立て込むとブログの更新にまで手が回らず、気づくとページがしばらく動いていない状態になることがあります。更新が止まると外から見たときの動きが乏しく見え、担当者自身も気にかけながらつい後回しにしてしまいがちです。原稿は用意できていても、入力して公開ボタンを押すところまで手が回らないというのが実情です。他の業務が落ち着いたころにまとめて登録しようとすると、原稿が何本も並んでしまい確認だけでも時間がかかります。記事の登録という入力作業だけを在宅の1人に任せると、原稿さえ渡せば更新が滞らなくなり、兼務の担当者は本来の業務に集中しやすくなります。扱うのは公開前提の原稿の入力が中心で機密度は低く、切り出しの入り口として試しやすい業務です。

兼務の担当者ほど、更新にまで手が回りにくくなります。原稿は用意できていても、入力して公開ボタンを押すところまでは後回しになりがちです。登録の窓口をひとつにまとめると、原稿さえ渡せば更新が滞らなくなります。

切り出せるのは「入力する」という1つの動きです

Web・ブログの記事登録という作業を分解すると、必要なのは文字入力・データ入力と、CMS・SNSの入力操作という基本のスキルです。扱う内容は完成済みの原稿の入力が中心で、社外秘の情報を新たに判断する場面は少ないため、機密度は低に分類されています。企画や執筆という判断業務は担当者の手元に残したまま、入力するという動きだけを在宅の1人に渡す形です。在宅の札は出社の条件なしで、在宅からは管理画面につなぎます。テレワーク導入の入り口として試しやすい業務です。

入力操作を教えている訓練は、すでにあります

在宅の訓練をしている就労移行支援事業所7件の公開ページを確認したところ、CMS・SNSの入力操作や文字入力・データ入力のスキルを教えるメニューは6事業所にあり、うち2事業所は在宅で受けられると明記されていました。メニュー名には、WEBサイト制作、ホームページ作成ツールの使い方、事業所内SNS/チャット操作(Workplace from Meta)、タイピング甲子園といった名前が並んでいます。教えているのは入力操作というスキルであり、記事の登録そのものを教えているわけではありません。この作業は、障害者向けを含む求人サイト7件(ハローワークインターネットサービスを含む)のうち部署名としては2サイトの職種カテゴリに一致しますが、作業名としての一致はありません。求人サイトは職種という大きな粒で分類しているため、1つの作業の粒までは分類されていないのです。高齢・障害・求職者雇用支援機構の調査研究報告書は、職務をつくる方法の1つとして「切り出し・再構成モデル」を挙げています。Web・ブログの記事登録は、この型に当てはまる作業です。

マーケティング・広報事務には、この後に任せられる作業も並んでいます

マーケティング・広報事務という括りには、Web・ブログの記事登録のほかにも、メルマガ配信設定、SNS投稿の予約、画像・原稿の管理、アンケート集計、広告レポートの数値入力など、機密度が低く訓練メニューにも挙がっている作業が並んでいます。セミナー参加者リストは機密度が中に分類され、個人情報を扱うため他の作業とは同じ並びにできません。競合サイト・価格情報の収集は確認した7事業所の訓練メニューには見当たらず、掲載先リストは要るスキルが会社によって違うため訓練の有無を決めていません。なお、「入力する」という同じ動きの作業は、部署をまたいで46あり、CMS入稿、キャンペーン登録、データ入力なども同じ動きに数えられます。

次にできること

このサイトの計算表(/keisan.html)では、任せたい作業に印を付け、1回あたりの分数と回数を自社の数字で入れると、1週間の合計時間が出ます。障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口という、全国の採用担当者を対象にした厚生労働省の委託事業もあります。業務の選定から定着までの相談が最大5回、オーダーメイドの形で無料で受けられ、申し込みはフォームか電話、相談は対面(訪問)かオンラインで行われています。

Web・ブログの記事登録のデータ

部署マーケティング・広報事務
動き入力する
機密度低
要るスキル文字入力・データ入力/CMS・SNSの入力操作
訓練にあるか⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
つながった訓練メニューCMS・SNSの入力操作←WEBサイト制作/CMS・SNSの入力操作←ホームページ作成ツールの使い方/CMS・SNSの入力操作←事業所内SNS/チャット操作(Workplace from Meta)/文字入力・データ入力←タイピング甲子園
在宅の札出社の条件なし
在宅の条件—
在宅からつなぐ物管理画面
見る範囲—
求人サイトでの出現部署名が2/7サイトの職種カテゴリに一致(作業名は一致なし)

同じマーケティング・広報事務にある、ほかの作業

作業動き機密度訓練にあるか
メルマガ配信設定連絡する低⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
SNS投稿の予約期限を管理する低⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
画像・原稿の管理整える低⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
セミナー参加者リスト整える中❓要るスキルがまだ決まっていない
アンケート集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
広告レポートの数値入力入力する・集計する低⭕スキルが訓練に有る=4/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
競合サイト・価格情報の収集調べる低⛔要るスキルが7事業所の訓練メニューに無い
掲載先リスト整える低❓要るスキルがまだ決まっていない
問い合わせ経路の集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)

マーケティング・広報事務の作業をすべて見る

Web・ブログの記事登録に印を付けて、週の合計時間を数える

公的な相談先

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。

窓口対象できること申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(企業向け・厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者業務の選定から定着までの相談。最大5回のオーダーメイド支援。無料申込フォームまたは電話。相談は対面(相談員が訪問)かオンライン
地域障害者職業センター(高齢・障害・求職者雇用支援機構)
jeed.go.jp/location/chiiki/
事業主障害者の雇用管理に関する相談・援助。大阪障害者職業センターは「サポートはすべて無料」と明記最寄りのセンターに問い合わせ
ハローワーク事業主職務内容の検討の助言。高齢・障害・求職者雇用支援機構の手引き「職務内容の選定」が相談先に挙げている窓口で相談
高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業総合センターは、職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています(調査研究報告書No.133・2017年3月)=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて、時間をかけて幅を広げる)、特化モデル(得意な分野に専念できるようにする)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。

出典と調べた日

求人サイト7件と就労移行支援事業所7件の公開ページ(2026-09-19に確認・名前とURLはこのサイトについて)/職務をつくる3つのモデル=障害者職業総合センター調査研究報告書No.133(2026-09-21に確認)/相談先=各窓口の公開ページ(2026-09-21に確認)。

「—」や「訓練に無い」は、調べた公開ページに書かれていなかったという意味で、教えていない・その作業が無いという意味ではありません。

困りごとの原文=高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」(公開ページ)(2026-09-21に確認)。