障害者雇用の業務切り出し

データ突合|マスターデータ管理から在宅に切り出す

データ突合は、マスターデータ管理にある作業です。動きとしては「照合する」にあたり、 扱う情報の機密度はです。この作業がいまどう回っているか、 在宅の1人に切り出すと何が変わるかを、2つの場面で書きました。

この作業がいま止まっている場面

マスターデータ管理|登録変更が重なる時期のデータ突合を、在宅の1人が引き取る

マスターデータ管理の担当者は、二つの台帳やシステムに登録されている数字が一致しているかを見比べて確認する作業を、台帳の整備業務の合間に行っています。登録の変更が重なる時期は突合する件数が増え、整備業務に追われて確認が後回しになることがあります。突合が甘くなると、数字の食い違いに気づかないまま次の集計に進んでしまい、あとから訂正の手間が発生します。担当者としても台帳全体の整備を優先したいところですが、突合の作業にも一定の時間を取られています。データ突合だけを在宅の1人に切り出すと、マスターデータ管理の担当者は整備業務に集中でき、数字の食い違いも早い段階で見つかりやすくなります。必要なのは見比べて違いを見つける力で、扱う内容は業務上の数字が中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

マスターデータ管理|複数システムをまたぐデータ突合を、在宅の1人が引き取る

複数のシステムにまたがる数字を管理している担当者は、システムごとに登録された数字を見比べて突合しており、システムの数が多い分だけ確認に手間がかかっています。他の登録作業と重なると突合が後回しになり、システム間の数字がずれたまま気づかずに過ぎてしまうこともあります。数字がずれたままだと、報告に使う数字の根拠を確認し直す手間が発生します。システムが増えるほど、見比べる作業そのものが重くなっていきます。データ突合をまとめて在宅の1人に任せると、マスターデータ管理の担当者は登録作業に専念でき、システム間の数字のずれも早く見つかるようになります。必要なのは見比べて違いを見つける力で、扱う内容は業務上の数字が中心のため機密度は低く、まず任せてみるのに向いています。

渡すときに決めておくこと

データ突合が扱う情報の機密度はです。 社外の目に触れても困りにくい情報なので、在宅で最初に渡す1件として検討しやすい作業にあたります。 決めておくことは、どのファイルまで見てよいかの範囲と、終わったことをどこに書いて知らせるかの2つです。

この作業に要るスキルと、訓練で教えているか

データ突合に要るスキルは1つです。

⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)。

どの訓練メニューにつながったかを、事業所が公開している言葉のまま並べます= 「見比べて違いを見つける←検品、計量、仕分け」。左がこの作業に要るスキル、右が事業所のメニュー名です。 メニュー名が作業名と違っていても、要るスキルが同じなら、その事業所で練習した人に任せられる可能性があります。

在宅の求人では、この作業がどう呼ばれているか

在宅の求人サイト7件の職種カテゴリと照らすと、データ突合は 「7サイトの職種カテゴリに無い(求人サイトは職種の粒で、作業の粒では分類していない)」という結果でした。 求人サイトは職種の単位で分類しているため、作業の単位ではそのままの名前が出てこないことがあります。 求人の職種名で探しても見つからない作業が、社内にはあるということです。

同じマスターデータ管理にある、ほかの作業

マスターデータ管理には、このほかに8件の作業を並べました。 1件だけを切り出すより、近い作業をまとめて渡すほうが、渡す側の説明が1回で済みます。

作業動詞機密度訓練にあるか
顧客・商品マスターの登録更新入力する・整える ⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
取引先の名寄せ照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)
重複確認照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)
表記ゆれ修正整える ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
住所・電話の確認照合する ⭕スキルが訓練に有る=5/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
古い情報の抽出照合する ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
CSV整形整える ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
定期レポート用データの準備集計する ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)

マスターデータ管理の9件をすべて見る

部署は違うが、同じ動きの作業

データ突合の動きは「照合する」です。 同じ動きの作業は、部署をまたいで27件ありました。 在宅の1人にまとめて渡すとき、部署ではなく動きでそろえると、覚えることが1つで済みます。

作業部署機密度
二つの資料の照合データ入力・照合
入力漏れ・誤字脱字の確認全部署共通
打刻漏れの確認労務・勤怠事務
給与計算前のデータ確認労務・勤怠事務
価格・在庫・掲載内容の照合Webサイト・EC運営事務
誤字・リンク切れの確認Webサイト・EC運営事務
取引先の名寄せマスターデータ管理
重複確認マスターデータ管理
住所・電話の確認マスターデータ管理
古い情報の抽出マスターデータ管理
チェックリスト回収品質管理・コンプライアンス事務
点検結果の入力品質管理・コンプライアンス事務
不備・未提出一覧品質管理・コンプライアンス事務
発送状況確認物流・在庫管理事務
欠品・遅延一覧物流・在庫管理事務
商品コード照合物流・在庫管理事務
定期的な変更確認調査・情報収集事務
経費精算の不備チェック経理補助
入金消込(機密高)経理補助
入力漏れの確認データ入力・照合
誤字脱字の確認データ入力・照合
重複データの確認データ入力・照合
入力結果の抜き取り検査データ入力・照合
見積の比較表づくり購買・発注事務
納期の確認と記録購買・発注事務
契約書の記載事項の照合文書・契約管理
対応漏れの確認顧客対応事務

公的な相談先(無料)

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。いずれも事業主が無料で使えます。

窓口対象費用申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者無料申込フォームまたは電話。相談は対面またはオンライン。最大5回のオーダーメイド支援
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
jeed.go.jp
事業主全般無料の資料・相談あり地域障害者職業センターに相談。事例集や「はじめての障害者雇用」の資料を公開
ハローワーク事業主全般無料窓口で求人の相談。障害のある方のための求人の区分がある
JEEDは職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて領域を広げる)、特化モデル(得意領域に特化する)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。