障害者雇用の業務切り出し

定期レポート用データの準備|マスターデータ管理から在宅に切り出す

定期レポート用データの準備は、マスターデータ管理にある作業です。動きとしては「集計する」にあたり、 扱う情報の機密度はです。この作業がいまどう回っているか、 在宅の1人に切り出すと何が変わるかを、2つの場面で書きました。

この作業がいま止まっている場面

マスターデータ管理|月末に集中する定期レポート用データの準備を、在宅の1人が引き取る

マスターデータ管理の担当者は、月に一度の定例会議で使う報告用のデータを台帳から抜き出し、見やすい形に整える準備作業を、日々の整備業務の合間に行っています。月末は台帳の整備業務も重なるため、準備作業が後回しになり、提出のぎりぎりまで手を付けられないこともあります。準備が遅れると、報告のタイミングが遅れ、確認の時間そのものが削られてしまいます。担当者としても台帳全体の整備を優先せざるを得ず、レポート用データの準備にまとまった時間を取りにくいのが実情です。定期レポート用データの準備だけを在宅の1人に切り出すと、マスターデータ管理の担当者は整備業務に集中でき、報告の提出も安定しやすくなります。必要なのは資料の体裁を整える力で、扱う内容は台帳から抜き出した業務データが中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

マスターデータ管理|複数部署向けの定期レポート用データ準備を、在宅の1人が引き取る

複数の部署に向けてそれぞれ違う形式のレポートを準備している担当者は、部署ごとに求められる項目が違うため、台帳から抜き出す作業に手間がかかっています。他の整備業務と重なると準備が後回しになり、締め切りぎりぎりに慌てて対応することもあります。準備が遅れると、部署側の会議で使う数字がそろわず、確認の依頼が増えてしまいます。部署が増えるほど、抜き出して整える作業そのものが重くなっていきます。定期レポート用データの準備をまとめて在宅の1人に任せると、マスターデータ管理の担当者は整備業務に専念でき、レポートも部署をまたいで期日どおりにそろいます。必要なのは資料の体裁を整える力で、扱う内容は台帳から抜き出した業務データが中心のため機密度は低く、切り出しの入り口として試しやすい業務です。

渡すときに決めておくこと

定期レポート用データの準備が扱う情報の機密度はです。 社外の目に触れても困りにくい情報なので、在宅で最初に渡す1件として検討しやすい作業にあたります。 決めておくことは、どのファイルまで見てよいかの範囲と、終わったことをどこに書いて知らせるかの2つです。

この作業に要るスキルと、訓練で教えているか

定期レポート用データの準備に要るスキルは1つです。

⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)。

どの訓練メニューにつながったかを、事業所が公開している言葉のまま並べます= 「資料の体裁を整える←Word/資料の体裁を整える←Wordの基礎・応用/資料の体裁を整える←模擬就労(顧客データ管理、資料作成等の模擬業務グループワーク)」。左がこの作業に要るスキル、右が事業所のメニュー名です。 メニュー名が作業名と違っていても、要るスキルが同じなら、その事業所で練習した人に任せられる可能性があります。

在宅の求人では、この作業がどう呼ばれているか

在宅の求人サイト7件の職種カテゴリと照らすと、定期レポート用データの準備は 「7サイトの職種カテゴリに無い(求人サイトは職種の粒で、作業の粒では分類していない)」という結果でした。 求人サイトは職種の単位で分類しているため、作業の単位ではそのままの名前が出てこないことがあります。 求人の職種名で探しても見つからない作業が、社内にはあるということです。

同じマスターデータ管理にある、ほかの作業

マスターデータ管理には、このほかに8件の作業を並べました。 1件だけを切り出すより、近い作業をまとめて渡すほうが、渡す側の説明が1回で済みます。

作業動詞機密度訓練にあるか
顧客・商品マスターの登録更新入力する・整える ⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
取引先の名寄せ照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)
重複確認照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)
表記ゆれ修正整える ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
住所・電話の確認照合する ⭕スキルが訓練に有る=5/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
古い情報の抽出照合する ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
CSV整形整える ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
データ突合照合する ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所)

マスターデータ管理の9件をすべて見る

部署は違うが、同じ動きの作業

定期レポート用データの準備の動きは「集計する」です。 同じ動きの作業は、部署をまたいで24件ありました。 在宅の1人にまとめて渡すとき、部署ではなく動きでそろえると、覚えることが1つで済みます。

作業部署機密度
数値の集計全部署共通
定例レポートの作成全部署共通
勤怠データの集計労務・勤怠事務
残業時間一覧労務・勤怠事務
利用状況の集計情報システム事務
アンケート集計研修・教育運営事務
広告レポートの数値入力マーケティング・広報事務
問い合わせ経路の集計マーケティング・広報事務
売上集計Webサイト・EC運営事務
定例報告の集計プロジェクト・PMO補助
在庫一覧物流・在庫管理事務
倉庫報告の集計物流・在庫管理事務
棚卸しデータ集計物流・在庫管理事務
テスト結果集計研修・教育運営事務
定例数値の集計経営管理・会議運営補助
KPI管理表経営管理・会議運営補助
部門別データ統合経営管理・会議運営補助
アンケートの集計人事・総務事務
売上データの集計営業事務
見積の比較表づくり購買・発注事務
発注履歴の集計購買・発注事務
締結状況の一覧化文書・契約管理
よくある質問の集計顧客対応事務
満足度アンケートの集計顧客対応事務

公的な相談先(無料)

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。いずれも事業主が無料で使えます。

窓口対象費用申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者無料申込フォームまたは電話。相談は対面またはオンライン。最大5回のオーダーメイド支援
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
jeed.go.jp
事業主全般無料の資料・相談あり地域障害者職業センターに相談。事例集や「はじめての障害者雇用」の資料を公開
ハローワーク事業主全般無料窓口で求人の相談。障害のある方のための求人の区分がある
JEEDは職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて領域を広げる)、特化モデル(得意領域に特化する)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。