人事担当者のための 未受講リマインドの切り出し|研修・教育運営事務から在宅の1人へ
このページは、研修・教育運営事務の「未受講リマインド」を在宅の1人に任せられないかを考えている人事担当者のためのページです。
仕事の中身を決める前に、見張るという動きを試してみないか
障害者雇用の枠はあるのに、応募が来ない、任せる仕事が見当たらない、在宅という働き方も検討したことがない。そんな状態のまま、枠だけが残っていないでしょうか。公的な窓口には、こんな声が寄せられています。
「どのような仕事をしてもらったらいいかわからない」
(高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」の公開ページより)
任せる仕事は、遠くにある新しい業務ではなく、すでに社内の誰かが担っている作業の中から見つかる場合があります。研修・教育運営事務にある「期限を管理する」という作業も、その1つです。
研修が重なる時期の未受講リマインド、見落としはありませんか
研修・教育運営事務|研修が重なる時期の未受講リマインドを、在宅の1人が引き取る
研修・教育運営の担当者は、期限までに研修を受けていない対象者を一覧から拾い出し、リマインドの連絡をする作業を、研修内容の企画業務の合間に行っています。研修が重なる時期は未受講の対象者も増え、企画業務に追われてリマインドが後回しになることがあります。連絡が遅れると、対象者が気づかないまま期限を過ぎてしまい、あとから個別に対応することになります。担当者としても研修内容の企画を優先したいところですが、リマインドの連絡にも一定の時間を取られています。未受講リマインドだけを在宅の1人に切り出すと、研修・教育運営の担当者は企画業務に集中でき、未受講の見落としも減っていきます。必要なのは予定表とリマインドの操作で、扱う内容は研修の受講状況が中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。
先ほどの場面にあるとおり、研修の企画業務は研修・教育運営事務の担当者が担っている本来の仕事です。未受講の対象者を拾い出して連絡する作業は、その企画業務とは別の動きにあたります。同じ人が両方を担っているあいだ、リマインドは企画業務に押し出され続けます。
複数研修分のリマインドも、同じ構図です
研修・教育運営事務|複数研修分の未受講リマインドを、在宅の1人が引き取る
複数の研修を並行して運営している研修・教育運営の担当者は、研修ごとに未受講の対象者を拾い出してリマインドしており、研修の数が多い分だけ確認する一覧も増えていきます。企画業務と重なるとリマインドが後回しになり、複数の研修の期限を同時に見落としてしまう心配もあります。連絡が遅れると、未受講のまま期限を過ぎる対象者が積み重なり、あとからまとめて対応することになってしまいます。研修が増えるほど、拾い出して連絡する作業そのものが重くなっていきます。未受講リマインドをまとめて在宅の1人に任せると、研修・教育運営の担当者は企画業務に専念でき、未受講の見落としも研修をまたいで減っていきます。必要なのは予定表とリマインドの操作で、扱う内容は研修の受講状況が中心のため機密度は低く、まず任せてみるのに向いています。
研修の数が違っても、構図は同じです。企画業務という本来の仕事を担う人がリマインドも兼ねているあいだ、研修の数が多いほど見落としは起きやすくなります。
切り出せるのは「期限を管理する」という1つの動きです
未受講リマインドという作業を分解すると、必要なのは予定表とリマインドの操作です。扱う内容は研修の受講状況が中心のため、機密度は低に分類されています。企画の判断は担当者の手元に残したまま、表計算・メールなど一般的な道具につないで見張るという動きだけを在宅の1人に渡す形です。作業の説明には紙のやり取りや電話対応、会議への出席は書かれておらず、在宅からでも進めやすい内容です。未受講と判断したあとの対応は、引き続き社内の担当者が行います。
訓練メニューには載っていません。それでも切り出せる理由
在宅の訓練をしている就労移行支援事業所7件の公開ページを確認したところ、予定表とリマインドの操作というスキルを教えるメニューは見当たりませんでした。載っていない、という意味であり、教えていないという意味ではありません。この作業は障害者向けを含む求人サイト7件(ハローワークインターネットサービスを含む)の職種カテゴリにも出てきません。高齢・障害・求職者雇用支援機構の調査研究報告書は、職務をつくる方法の1つとして、職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する「切り出し・再構成モデル」を挙げています。未受講リマインドは、この型に当てはまる作業です。
研修・教育運営事務にはこの後に任せられる作業も並んでいます
研修・教育運営事務という部署には、未受講リマインドのほかにも、受講案内送信、教材登録、テスト結果集計、アンケート集計、接続案内など、機密度が低く訓練メニューにも挙がっている作業が並んでいます。対象者リストは機密度が中で、出欠管理、修了証作成、研修履歴更新とあわせて、要るスキルが会社によって違うため、今回は訓練の有無を判定していません。未受講リマインド自体は機密度が低く、機密度が中の作業とは扱いが分かれます。作業によって機密度と訓練の有無は違い、同じように切り出せるとは限りません。なお、「期限を管理する」という同じ動きの作業は、部署をまたいで19あり、SNS投稿の予約、会議室の予約、会議室・設備の予約管理、会議日程調整なども同じ動きに数えられます。
次にできること
このサイトの計算表(/keisan.html)では、任せたい作業に印を付け、1回あたりの分数と回数を自社の数字で入れると、1週間の合計時間が出ます。障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口という、全国の採用担当者を対象にした厚生労働省の委託事業もあります。業務の選定から定着までの相談が最大5回、オーダーメイドの形で無料で受けられ、申し込みはフォームか電話、相談は対面(訪問)かオンラインで行われています。
未受講リマインドのデータ
| 部署 | 研修・教育運営事務 |
|---|---|
| 動き | 期限を管理する |
| 機密度 | 低 |
| 要るスキル | 予定表とリマインドの操作 |
| 訓練にあるか | ⛔要るスキルが7事業所の訓練メニューに無い |
| つながった訓練メニュー | — |
| 在宅の札 | 出社の条件なし |
| 在宅の条件 | — |
| 在宅からつなぐ物 | 表計算・メールなど一般的な道具 |
| 見る範囲 | — |
| 求人サイトでの出現 | 7サイトの職種カテゴリに無い(求人サイトは職種の粒で、作業の粒では分類していない) |
同じ研修・教育運営事務にある、ほかの作業
| 作業 | 動き | 機密度 | 訓練にあるか |
|---|---|---|---|
| 対象者リスト | 整える | 中 | ❓要るスキルがまだ決まっていない |
| 受講案内送信 | 連絡する | 低 | ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所) |
| 出欠管理 | 整える | 低 | ❓要るスキルがまだ決まっていない |
| 教材登録 | 入力する | 低 | ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所) |
| テスト結果集計 | 集計する | 低 | ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所) |
| アンケート集計 | 集計する | 低 | ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所) |
| 修了証作成 | 入力する | 低 | ❓要るスキルがまだ決まっていない |
| 研修履歴更新 | 整える・記録する | 低 | ❓要るスキルがまだ決まっていない |
| 接続案内 | 連絡する | 低 | ⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 0事業所) |
公的な相談先
このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。
| 窓口 | 対象 | できること | 申込の形 |
|---|---|---|---|
| 障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(企業向け・厚生労働省の委託事業) twp.mhlw.go.jp |
全国の採用担当者 | 業務の選定から定着までの相談。最大5回のオーダーメイド支援。無料 | 申込フォームまたは電話。相談は対面(相談員が訪問)かオンライン |
| 地域障害者職業センター(高齢・障害・求職者雇用支援機構) jeed.go.jp/location/chiiki/ |
事業主 | 障害者の雇用管理に関する相談・援助。大阪障害者職業センターは「サポートはすべて無料」と明記 | 最寄りのセンターに問い合わせ |
| ハローワーク | 事業主 | 職務内容の検討の助言。高齢・障害・求職者雇用支援機構の手引き「職務内容の選定」が相談先に挙げている | 窓口で相談 |
出典と調べた日
求人サイト7件と就労移行支援事業所7件の公開ページ(2026-09-19に確認・名前とURLはこのサイトについて)/職務をつくる3つのモデル=障害者職業総合センター調査研究報告書No.133(2026-09-21に確認)/相談先=各窓口の公開ページ(2026-09-21に確認)。
「—」や「訓練に無い」は、調べた公開ページに書かれていなかったという意味で、教えていない・その作業が無いという意味ではありません。
困りごとの原文=高齢・障害・求職者雇用支援機構「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」(公開ページ)(2026-09-21に確認)。