障害者雇用の業務切り出し

機器の貸出返却記録|情報システム事務から在宅に切り出す

機器の貸出返却記録は、情報システム事務にある作業です。動きとしては「記録する」にあたり、 扱う情報の機密度はです。この作業がいまどう回っているか、 在宅の1人に切り出すと何が変わるかを、2つの場面で書きました。

この作業がいま止まっている場面

情報システム事務|貸出と返却が重なる時期の機器記録を、在宅の1人が引き取る

情報システムの担当者は、社員からの貸出や返却の申し出を電話やチャットで受け、そのつど台帳に記録する作業をトラブル対応の合間に行っています。異動や出張が重なる時期は貸出・返却の申し出も増え、対応に追われて記録が後回しになることがあります。記録が遅れると、どの機器が誰の手元にあるか分からなくなり、故障や紛失があったときの確認に時間がかかってしまいます。担当者としてもトラブル対応を優先せざるを得ず、申し出を聞いて記録する作業にまとまった時間を取りにくいのが実情です。貸出返却の記録だけを在宅の1人に切り出すと、情報システムの担当者はトラブル対応に集中でき、記録の抜けも減っていきます。必要なのは申し出を聞いて記録に残す力で、扱う内容は機器の管理番号が中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

情報システム事務|複数拠点からの貸出返却の申し出をまとめる作業を、在宅の1人が引き取る

複数の拠点を担当している情報システムの社員は、拠点ごとに届く機器の貸出や返却の申し出を電話やチャットで聞き取り、ひとつの台帳にまとめる作業をしています。拠点が多い分だけ申し出の件数も増え、他のトラブル対応と重なると記録が後回しになることがあります。記録が漏れると、拠点をまたいで機器を探すことになり、確認の連絡が余計に増えてしまいます。拠点ごとに申し出の届き方も違うため、聞き取って整理する作業そのものに手間がかかっています。貸出返却の記録をまとめて在宅の1人に任せると、情報システムの担当者はトラブル対応に専念でき、台帳も拠点をまたいで整った状態を保てます。必要なのは申し出を聞いて記録に残す力で、扱う内容は機器の管理情報が中心のため機密度は低く、まず任せてみるのに向いています。

渡すときに決めておくこと

機器の貸出返却記録が扱う情報の機密度はです。 社外の目に触れても困りにくい情報なので、在宅で最初に渡す1件として検討しやすい作業にあたります。 決めておくことは、どのファイルまで見てよいかの範囲と、終わったことをどこに書いて知らせるかの2つです。

この作業に要るスキルと、訓練で教えているか

機器の貸出返却記録に要るスキルは1つです。

⛔要るスキルが7事業所の訓練メニューに無い。

機器の貸出返却記録に要るスキルは、調べた就労移行支援事業所7件の訓練メニュー163件には 出てきませんでした。これは「任せられない」という意味ではありません。 訓練を終えた人がそのまま持っているとは限らない、という意味です。 渡すときは、最初の1回か2回を画面を見ながら一緒にやる、手順を文字で残して後から読み返せるようにする、 のどちらかを用意してください。逆に言えば、この作業をすぐ任せられる人は、訓練の外で身につけた人です。 応募書類でその経験を聞くと、任せられるかどうかが早く分かります。

在宅の求人では、この作業がどう呼ばれているか

在宅の求人サイト7件の職種カテゴリと照らすと、機器の貸出返却記録は 「7サイトの職種カテゴリに無い(求人サイトは職種の粒で、作業の粒では分類していない)」という結果でした。 求人サイトは職種の単位で分類しているため、作業の単位ではそのままの名前が出てこないことがあります。 求人の職種名で探しても見つからない作業が、社内にはあるということです。

同じ情報システム事務にある、ほかの作業

情報システム事務には、このほかに8件の作業を並べました。 1件だけを切り出すより、近い作業をまとめて渡すほうが、渡す側の説明が1回で済みます。

作業動詞機密度訓練にあるか
PC・備品台帳記録する ⭕スキルが訓練に有る=5/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
アカウント発行申請の受付受け取る ⭕スキルが訓練に有る=5/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
入退社に伴うアカウント一覧整える ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
ライセンス台帳記録する ⭕スキルが訓練に有る=5/7事業所(うち在宅可と明記 3事業所)
パスワード変更案内連絡する ⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
マニュアル更新整える ❓必要スキルが決まっていない(作業名から拾えない)
定型問い合わせの一次受付受け取る ⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
利用状況の集計集計する ⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)

情報システム事務の9件をすべて見る

部署は違うが、同じ動きの作業

機器の貸出返却記録の動きは「記録する」です。 同じ動きの作業は、部署をまたいで23件ありました。 在宅の1人にまとめて渡すとき、部署ではなく動きでそろえると、覚えることが1つで済みます。

作業部署機密度
議事録・文字起こし全部署共通
履歴書のファイル整理採用事務
面接記録の入力採用事務
有給休暇台帳労務・勤怠事務
入退社情報労務・勤怠事務
PC・備品台帳情報システム事務
ライセンス台帳情報システム事務
研修受講記録品質管理・コンプライアンス事務
規程改定履歴品質管理・コンプライアンス事務
議事録経営管理・会議運営補助
研修履歴更新研修・教育運営事務
情報源URLの記録調査・情報収集事務
決定事項の一覧化経営管理・会議運営補助
備品の貸出返却の記録人事・総務事務
商談記録の入力営業事務
納期の確認と記録購買・発注事務
発注履歴の集計購買・発注事務
契約書の台帳更新文書・契約管理
押印申請の受付と記録文書・契約管理
対応履歴の入力顧客対応事務
折り返し依頼の記録顧客対応事務
議事録の作成秘書・調整サポート
送付物の手配記録秘書・調整サポート

公的な相談先(無料)

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。いずれも事業主が無料で使えます。

窓口対象費用申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者無料申込フォームまたは電話。相談は対面またはオンライン。最大5回のオーダーメイド支援
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
jeed.go.jp
事業主全般無料の資料・相談あり地域障害者職業センターに相談。事例集や「はじめての障害者雇用」の資料を公開
ハローワーク事業主全般無料窓口で求人の相談。障害のある方のための求人の区分がある
JEEDは職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて領域を広げる)、特化モデル(得意領域に特化する)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。