障害者雇用の業務切り出し

人事担当者のための 画像・原稿の管理の切り出し|マーケティング・広報事務から在宅の1人へ

このページは、マーケティング・広報事務の「画像・原稿の管理」を在宅の1人に任せられないかを考えている人事担当者のためのページです。

オンラインでの雇用を考えるなら、まず整理の作業から

障害者雇用の枠はあるのに、応募が来ない、任せる仕事が見当たらない、在宅という働き方も検討したことがない。そんな状態のまま、枠だけが残っていないでしょうか。公的な窓口には、こんな相談も寄せられています。

「介護施設利用者への体操指導を、遠隔からオンラインでやっていただける障害者の方をテレワーク雇用したいと考えているのですが、どのようなシステム環境を整備したらよいでしょうか。」
(厚生労働省の委託事業「障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口」の公開ページより)

オンラインでの業務は、複雑なシステムを要するものだけではありません。マーケティング・広報事務にある「整える」という作業も、その1つです。

マーケティング・広報事務|企画が重なる時期の画像・原稿管理、すぐ取り出せていますか

下の場面は、よくある形をまとめたたとえです。特定の会社の話ではありません。

マーケティング・広報事務|企画が重なる時期の画像・原稿管理を、在宅の1人が引き取る

広報の担当者は、撮影した画像や執筆した原稿を用途ごとに整理し、必要なときにすぐ取り出せる状態で保管する作業を企画や取材の合間に行っています。企画が重なる時期は画像や原稿の数も増え、整理が後回しになって必要なファイルがすぐに見つからないこともあります。見つからないと、確認や探す作業に手間を取られ、公開の準備そのものが遅れてしまいます。担当者としても企画や取材を優先せざるを得ず、整理にまとまった時間を取りにくいのが実情です。画像・原稿の管理だけを在宅の1人に切り出すと、広報担当者は企画や取材に集中でき、必要な素材もすぐに取り出せる状態を保ちやすくなります。必要なのは画像・動画の編集にも通じる整理の力で、扱う内容は公開前提の素材が中心のため機密度は低く、最初の1件として任せやすい業務です。

先ほどの場面にあるとおり、企画や取材は広報の担当者が担っている本来の仕事です。撮影した画像や執筆した原稿を用途ごとに整理して保管する作業は、その企画・取材とは別の動きにあたります。同じ人が両方を担っているあいだ、整理作業は企画に押し出され続けます。

マーケティング・広報事務|複数担当者が持ち寄る素材、ルールはそろっていますか

マーケティング・広報事務|複数の担当者が持ち寄る画像・原稿の管理を、在宅の1人が引き取る

広報では複数の担当者がそれぞれ撮影や執筆をしており、できあがった画像や原稿を共有のフォルダにまとめる作業が誰か一人の役割として決まっていないため、整理のルールがそろっていません。担当者が増えるほど保管の仕方もばらつき、あとから探すときに見つけにくい状態になっています。整理が滞ると、公開の直前になって必要な素材が見当たらず、確認のやり取りが増えてしまいます。各担当者も自分の企画を優先するため、共有フォルダの整理にまで手が回らないのが実情です。画像・原稿の管理を在宅の1人に任せると、各担当者は企画や執筆に専念でき、素材も探しやすい状態で保たれるようになります。必要なのは整理と保存の力で、扱う内容は公開前提の素材が中心のため機密度は低く、切り出しの入り口として試しやすい業務です。

担当者が増えるほど、保管の仕方にばらつきが出やすくなります。整理が誰か一人の役割として決まっていないと、公開の直前になって必要な素材が見当たらないという場面も出てきます。整理の窓口をひとつにまとめると、素材が探しやすい状態で保たれます。

切り出せるのは「整える」という1つの動きです

画像・原稿の管理という作業を分解すると、必要なのは画像・動画の編集にも通じる整理の力です。扱う内容は公開前提の素材が中心のため、機密度は低に分類されています。企画や取材という判断業務は担当者の手元に残したまま、整えるという動きだけを在宅の1人に渡す形です。在宅の札は出社の条件なしで、在宅からは表計算・メールなど一般的な道具につなぎます。

画像・動画の編集を教えている訓練は、すでにあります

在宅の訓練をしている就労移行支援事業所7件の公開ページを確認したところ、画像・動画の編集のスキルを教えるメニューは1事業所にあり、在宅で受けられると明記されていました。メニュー名には、Webデザイン、ロゴ制作、画像加工(デザインツール操作)といった名前が並んでいます。教えているのは画像・動画の編集というスキルであり、画像・原稿の管理そのものを教えているわけではありません。この作業は、障害者向けを含む求人サイト7件(ハローワークインターネットサービスを含む)のうち部署名としては2サイトの職種カテゴリに一致しますが、作業名としての一致はありません。高齢・障害・求職者雇用支援機構の調査研究報告書は、職務をつくる方法の1つとして「切り出し・再構成モデル」を挙げています。画像・原稿の管理は、この型に当てはまる作業です。

マーケティング・広報事務には、この後に任せられる作業も並んでいます

マーケティング・広報事務という括りには、画像・原稿の管理のほかにも、Web・ブログの記事登録、メルマガ配信設定、SNS投稿の予約、アンケート集計など、機密度が低く訓練メニューにも挙がっている作業が並んでいます。セミナー参加者リストは機密度が中で個人情報を扱うため、同じ並びにはできません。競合サイト・価格情報の収集は確認した7事業所の訓練メニューには見当たりませんでした。なお、「整える」という同じ動きの作業は、部署をまたいで62あり、Excel一覧の更新、FAQの更新、タスク一覧なども同じ動きに数えられます。

次にできること

このサイトの計算表(/keisan.html)では、任せたい作業に印を付け、1回あたりの分数と回数を自社の数字で入れると、1週間の合計時間が出ます。障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口という、全国の採用担当者を対象にした厚生労働省の委託事業もあります。業務の選定から定着までの相談が最大5回、オーダーメイドの形で無料で受けられ、申し込みはフォームか電話、相談は対面(訪問)かオンラインで行われています。

画像・原稿の管理のデータ

部署マーケティング・広報事務
動き整える
機密度低
要るスキル画像・動画の編集
訓練にあるか⭕スキルが訓練に有る=1/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
つながった訓練メニュー画像・動画の編集←Webデザイン/画像・動画の編集←ロゴ制作/画像・動画の編集←画像加工(デザインツール操作)
在宅の札出社の条件なし
在宅の条件—
在宅からつなぐ物表計算・メールなど一般的な道具
見る範囲—
求人サイトでの出現部署名が2/7サイトの職種カテゴリに一致(作業名は一致なし)

同じマーケティング・広報事務にある、ほかの作業

作業動き機密度訓練にあるか
Web・ブログの記事登録入力する低⭕スキルが訓練に有る=6/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
メルマガ配信設定連絡する低⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
SNS投稿の予約期限を管理する低⭕スキルが訓練に有る=3/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
セミナー参加者リスト整える中❓要るスキルがまだ決まっていない
アンケート集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)
広告レポートの数値入力入力する・集計する低⭕スキルが訓練に有る=4/7事業所(うち在宅可と明記 2事業所)
競合サイト・価格情報の収集調べる低⛔要るスキルが7事業所の訓練メニューに無い
掲載先リスト整える低❓要るスキルがまだ決まっていない
問い合わせ経路の集計集計する低⭕スキルが訓練に有る=2/7事業所(うち在宅可と明記 1事業所)

マーケティング・広報事務の作業をすべて見る

画像・原稿の管理に印を付けて、週の合計時間を数える

公的な相談先

このサイトは一覧を並べるだけで、制度の可否は判断しません。実際に進めるときは、下の公的な窓口で確認してください。

窓口対象できること申込の形
障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口(企業向け・厚生労働省の委託事業)
twp.mhlw.go.jp
全国の採用担当者業務の選定から定着までの相談。最大5回のオーダーメイド支援。無料申込フォームまたは電話。相談は対面(相談員が訪問)かオンライン
地域障害者職業センター(高齢・障害・求職者雇用支援機構)
jeed.go.jp/location/chiiki/
事業主障害者の雇用管理に関する相談・援助。大阪障害者職業センターは「サポートはすべて無料」と明記最寄りのセンターに問い合わせ
ハローワーク事業主職務内容の検討の助言。高齢・障害・求職者雇用支援機構の手引き「職務内容の選定」が相談先に挙げている窓口で相談
高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者職業総合センターは、職務をつくる方法を3つのモデルで整理しています(調査研究報告書No.133・2017年3月)=切り出し・再構成モデル(職場にある定型反復的な作業を探し出し、切り出して再構成する)、積み上げモデル(限定的な職務から始めて、時間をかけて幅を広げる)、特化モデル(得意な分野に専念できるようにする)。このサイトの一覧は1つめのモデルの材料です。

出典と調べた日

求人サイト7件と就労移行支援事業所7件の公開ページ(2026-09-19に確認・名前とURLはこのサイトについて)/職務をつくる3つのモデル=障害者職業総合センター調査研究報告書No.133(2026-09-21に確認)/相談先=各窓口の公開ページ(2026-09-21に確認)。

「—」や「訓練に無い」は、調べた公開ページに書かれていなかったという意味で、教えていない・その作業が無いという意味ではありません。

困りごとの原文=厚生労働省の委託事業「障害者のテレワーク雇用に関する無料相談窓口」(公開ページ)(2026-09-21に確認)。